コミュニティを活性化して再生意識を向上させるには?

再生についての権利者の意識がバラバラで困っています。理事会や委員会の人とそうでない人、実際に居住している人と外部に居住している人、それぞれが異なる認識で再生に向けての気運を高めることができません。コミュニティを活性化して、再生意識を向上させるアイデアはないでしょうか?

コミュニティを活性化して再生意識を向上させるには?

N戸の方が住んでいるとすると建物の老朽化などについての感じ方はN通りあると言えるようです。

ある家ではドアの建てつけが悪くなり、体当たりのようにしなければ開かないので、大規模修繕か建替えはを出来るだけ早くと考えます。一方で、ドアは楽々と開く家もあります。1階の家では、下水管破裂による汚水が浴室にまで拡がり、悪臭が一週間も残る一方で、最上階の家では下水管破裂の被害は小さい。屋上雨漏り対策は最上階では必要であっても下の階の家では他人事になる傾向にある。

このように各戸で事情が違っていて、建物のことについてもバラバラな考えを持っています。自分の家のこと、隣の家のことくらいまでは分かるけれども、建物全体のことについての認識は薄い(無い人もいます)。これが再生への意識が揃わない背景です。

そこで再生への意識向上には、N戸の方々の建物についての事実を広く共有していくことが必要です。例えば、建替えの終わったあるマンションでは、窓枠の縁のコンクリートが落下すると、落下した破片やその部分の写真をエントランス部分に展示し皆様に知ってもらう。下水管破裂があるとその事実を貼り出すなどして、建物の状況を全戸で共有するように務めています。

実際に破片落下や下水管破裂があれば、管理組合などの担当者が前例にならって早急に対応します。このことは管理組合ニュースや総会で取り上げられるのですが、型どおりのものになりがちです。

そこで、例えば総会や集会の後などに 参加者を10人くらいのグループに分けて、その10人で「この建物の良いところ、困ったところ」などを自由に話し合うようにすると、総会で挙手して意見を述べるほどにはなっていない、つぶやきにも近い発言がいろいろ出てきます。このつぶやきの中にはっとさせられるものがあったり、「あの人そう考えているのか」ということを知る機会となり、啓発されることが多いものです。

こうした少人数のざっくばらんな話し合いは、住まいに対しての共通認識を広める意味で効果があります。

総会でマンション再生委員会などが委員会報告をするとか、建築家を招いて講演をしてもらうなどのフォーマルな活動とともに、各戸の人々が住まいについて自由に話せるインフォーマルな雰囲気を作るように務めることが大事であると思われます。

関連キーワード: ,