高齢者の不安の軽減

建替え決議に向かっている団地です。容積が大幅に増えて、経済的な負担は軽減されます。しかし、70歳以上の高齢者の比率が高く、高齢者の多くは、建替えに伴う変化(引越し仮住居・環境の変化)に戸惑いを感じ建替えに消極的です。江戸川アパート等では高齢者の対応に成功し、建替えを成功させたと聞いております。どのように対応したのでしょうか?秘訣を教えてください。

条件がいいから皆が賛成してくれると思いこんでいる理事さんや委員さんがいますが、決してそうではないのが現実です。
条件の良さだけでは なかなか合意に至らないのが現実です。
建替えを経験した専門家としては そこを一番訴えたいと思っています。

江戸川アパート等で建替えに成功した秘訣は 地権者同士、理事と地権者、デベロッパーと地権者、当方のような住民対応をした担当者と住民との信頼関係が大きく影響しています。
特にご高齢の方々は 住民にとって再生をどうすればいいのか?自分にとって再生とは?建替えか修繕か?という前に
終の棲家と思っている、体力がないから皆に合わせられない、年金暮らしで大きな投資はできない、誰も相談する人がいない、だまされるのではないか?等など動きたくない考えたくないそっとしておいて 私が死んでから建替えて・・・・という方々が大半を占めています。
若い方々とは考えたり思ったりする位置がずれています。
江戸川アパートでは そんな高齢者に 再生の必要性を何度も何度も個別に話しました。
個別に訪問してもドアをあけてくれない 聞く耳持ってくれない等いろいろ苦労がありましたが 仲良しグループの一人に理解していただきそれからどんどん和が広がっていきました。とてつもない時間と労力がかかりましたが 皆、最後には喜んで頂き 仮住居に移り再建江戸川アパートに戻ってこられた時には 再建前より元気になっていました。再建された江戸川アパートに元気で戻るんだということが生きる大きな目標になり精神も身体も活性化されたものと感じております。
まず一番大きな仕事は 聞く耳を持ってもらうということです。
再生の必要性を理解してもらう
計画を理解してもらう(何度も何度も理解してもらうまで、納得できるまで)
自分の意思で決議してもらう
仮住居探しや引越し準備から引越しまで1から10まで手とり足とりの補助
仮住居生活中の訪問や電話にてのフォロー
(再建住宅に元気で戻る目標への助言(励まし))
提出書類等の読み聞かせ
再建住宅への入居手続きや資金振込などの助言や補助
再建住宅への引越しや設備の仕様説明(生活できるまでの補助)
計画段階から再建住宅入居後生活が安定するまでの助言、補助をしました。
すべてを手伝うからといって高齢者が精神も身体も元気になるわけではありません。出来るとこは自分で 不安なところは助言を受けながら自分でやるというように 各人の性格や体力、置かれた環境(家族との関わり)などに合わせて対応をしました。
再生は どこかに満足がないと本当の意味での成功とはいえないと思います。
数字で満足、目標達成できた自分に満足 なにもせず無事に過ごしたいと思っていた自分が何故かやる気になっていた自分に満足、再生という目標に向かって家族が一体になれた満足等など 再生によって自分の人生で大きな満足を充実を感じた方が大勢います。

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